右手は演奏の命!
初心者の方は、音の高低を操るための左手指の指板上の動きにとらわれがちです。
しかし、実は右手の使い方もリズムやテンポによって様々で、
右手次第でその曲の雰囲気を作り出し、演者の感情表現を大きく左右するため、「右手」は演奏の命とも言えます。
具体的な右手の弾き方
それではさっそく、具体的な弾き方をご紹介します。
人差し指でのストローク(伴奏)
主に弾き語りなどの伴奏に使われるアップダウンストロークのことです。
手首を使って回すようにリズムを刻みます。
uku=ノミ(蚤)
lele=飛び跳ねる
この楽器の名前通り、ノミが飛び跳ねるように腕が上下する弾き方です。
この弾き方では、手首を利用し滑らかにアップダウンすることで、リズムが安定して狂いにくくなります。
これを上手に行うと〝ムラ〟のない音色になるのです。
単調なリズム、4分音符や2分音符などのゆっくりとしたダウンストロークで刻むリズムには力加減が必要です。
力強く弾くばかりでなく、優しく丁寧にゆっくりとダウンストロークする事によっても、その曲の雰囲気を作る事ができます。
親指のみのダウンストローク
親指のみのダウンストロークも優しく弾くと、丸くて柔らかい雰囲気が出ますね。
この弾き方では力加減と手首の動きが決め手になります。
初心者の方はまず、この2点に気をつけてコード(和音)での伴奏を練習すると良いと思います。
指を順番にあてるロールスクロール
小指から順番に全ての指をあてるロールスクロールは、その曲のアクセントや雰囲気によって使い分けます。
演者のセンスが映えるところです。
こちらも力加減と手首が重要だといえます。
親指やその他の指で単音メロディーを弾く(長く伸ばした爪で弾く場合も同じく)
親指は上からダウンで弾き、その他は爪弾くように、弦の下から引っ掛ける弾き方。
この弾き方で1音づつメロディーを奏でる時は、確実に弦に指を当ててから弾く、という事を意識します。
〝なんとなく弾く〟ではなく〝確実に弾く〟。
和音を単音で奏でるアルペジオ(分散和音)の場合も同様です。
親指を弦の下から引っ掛け、その後を人差し指が追う(親指のアップスクロール)
これは人差し指だけでは表現できない独特のリズムを奏でる弾き方です。
特にテンポの速いハワイアンや、16分音符の様な細かいリズムの表現に用います。
バトキン奏法
テンポの速い三連符を弾く際に用います。
①人差し指ダウン → ②親指ダウン → ③人差し指アップ
①と②は指だけを動かすように、③は手首を回す様に動かします。
まとめ
いかがでしたか?
小さな楽器なのに色々な弾き方があって、意外に感じる方もいるのではないでしょうか?
徐々に色々な弾き方を教えていく講師もいるので、ご自身が奏でられる音と憧れの音色がかなり違う場合は、まだ習っていない奏法がある可能性があります。
具体的に弾きたい曲がある場合は、講師にこんな弾き方を練習したい!と相談してみてください。
左手で弦を押さえて、さらに右手で弾く。
強い意志がないと自分の望む音は出ません。
他の弦楽器もそうですが、ウクレレもそういう楽器です。
皆さんはすでにそれを実行しチャレンジしています。
上記の事を少し意識して、さらにワンランク上の演奏を目指してみませんか?
きっと、もっとウクレレが楽しくなります!
ウクレレ講師 平野
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