声を出すための身体の仕組み【ポピュラー初級】

みなさんこんにちは!
トホゼロボーカル講師の伍島です。

私達にとって『声』というのは、歌うこと以前に、生まれた瞬間から泣いたり笑ったりと非常に身近なものですよね!

さっきまで空気だった酸素が、私たちの身体と心を通して言葉・音楽になり生まれ変わるなんて!
「神秘」を感じずにはいられません。

今日は、そんな『声』を出すための身体の「仕組み」について一緒に考えてみましょう♪

歌声の製造ライン

1,人間は鼻や口から酸素を吸って、その酸素は喉頭や声帯そして気管を通って肺へ到達します。
この時、喉頭・声帯・気管は、呼気エネルギーの通り道、運び役のパイプとして使用されます。

2,肺は、まさに呼気エネルギーが一旦集合する中心的部署であり、折り返し地点。
そして、集合した呼気エネルギーはこの場所で酸素から二酸化炭素へと変換されます。

3,こうして変化を遂げた呼気エネルギーは、胸壁の底部にある横隔膜と、肋骨の間にある外肋間筋、
大きな声などになると腹腔の圧なども加わり、筋肉の動きにより横隔膜が拳上します。

4,すると、圧がかかった肺から押し出された空気は、また逆ルートを辿ることとなります。

5,気管というパイプを通り、次に行き道ではパイプの一部だった声帯・喉頭も、帰り道では音の高低作成部署になり本領発揮!

6,そして、これもまた行き道ではパイプの一部だった共鳴腔の一つである口腔の動きで、発音が加わります。

7,その後、その他の共鳴腔である咽頭や鼻腔、声道の調節がスピーカー(拡声器)の役割を果たし、音程と発音を得た呼気エネルギーがいよいよ拡声され、言語音へと仕上がります。

このように工程を一つ一つ解き明かすと、なんだか工場の製造ラインのようですよね♪

自然な動き+α

これらの動きは、歌ったり大きな声を出したりする意識的な動きでない限り、基本的に不随意運動になります。

だから、たとえ意識的な動きをする時も「動かさなければ!」と、変に意識しすぎて過度な動きになってしまうと、力み過ぎてかえって上手く使えなくなったりしてしまいます。

歌う事はもちろんパワーを沢山使います。
だからこそスタミナの無駄使いを止めて、必要なところに必要な分を使えるようにする必要があります。

私達は普段から呼吸をして生きているのですから、呼吸のベテランです!
だから歌う時にも、まずはその自然な動きを『感じる』事、それを「プラスα」で使い足すイメージで行い、有効的に身体・スタミナをつかいましょう♪

しかしそうは言われても、その「プラスα」の使い方について良い按配を見つける事こそが難しく感じられていることと思います。

ここが文章での限界値と言いましょうか…
やはりどれだけ技術解説コラムを読み進めても、残念ながら直接習わずして体感と体得に至るのは難しいものです。

ですので、皆さんには是非このコラムを、求めている指導者を見つけるきっかけとしてご活用になり、気になるコースや講師が見つかれば、レッスンを受講をされることをオススメ致します!

対面して、あなた自身の声などの現状を知り、どう表現すればあなたに伝わるか…
手を変え品を変え、伝え方や進むべき速度など、あらゆる調節をしながら行うことが『レッスン』です。

あなたの悩みや目標などを添えて、お気兼ねなくご相談・お問い合わせくださいね♪

ボーカル・ボイトレ講師 伍島

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