スティックの握り方・構え方・振り方【ドラム】

ドラムを叩く時に欠かせないドラムスティック。
間違えた持ち方や奏法をするとケガにつながるケースもあります。
ここでは綺麗なフォームを身につける為に
【 握り方 】【 構え方 】【 振り方 】についてお話していきます!!

握り方ってそんなにあるの!?

ドラムスティックの握り方は、プロの奏者でも全員が同じではなく、様々な持ち方をしています。
まずは、様々な握り方があることを知ろう!!


①3種類の握り方をご紹介

【ジャーマン】
人差し指の第一関節と親指の腹で挟むように持ち、
手の甲が天井(真上)を向き、手首の動きを使いやすい握り方。

ジャーマン

【フレンチ】
人差し指の第一関節と親指の腹で挟むように持ち、
親指の爪が天井を向き、指で連打がしやすい握り方。

フレンチ

【アメリカン】
人差し指の第一関節と親指の腹で挟むように持ち、
ジャーマンとフレンチのちょうど中間的な構え方。指と手首のどちらも使いやすい。

アメリカン


②支点が大事!!

まず人差し指の第一関節と親指の腹で挟むように持ちます。

握り方

ちなみに、中指の第一関節と親指で持つドラマーもいますが間違いではありません。
支点を中指に変えることで振り幅をさらに大きくする事が出来るメリットもあり、僕も演奏中に使い分けています。

中指

【上達ポイント】
スティックは強く握らず、かつ、飛んで行かないように握ることを意識しましょう。
(イメージとしては、鉛筆をぐにゃぐにゃ揺らす時の感じです!)


③他の指はどうするの??

残りの 中指、薬指、小指に関しては軽くソフトに握るくらいで大丈夫です。

『 なぜ軽く(ソフト)...?? 』 という方に
いくら早い連打も、 "グッと" スティックを握って腕を振るだけでは限界があります。
(筋肉もりもりになっちゃうね!)

そこで!指を使ってスティックを連打することで振り幅を小さくでき、
なおかつ早い連打も対応できるということです!!

構え方は、振り方にも繋がるので大切!

構え!!と言われても何をどうしたらと思う方も多いはずです。
格闘技なんかでもそうですが、構えがあるからこそ次の行動に繋げることが出来ます。


①まずは構え方をいくつか、、、

【マッチド】
ジャーマン、フレンチ、アメリカンそれぞれの握り方からなる
初心者でも腕の振りやすい構え方。

【レギュラー】
親指と人差し指の付け根で挟み、薬指で支えるような握り方
ドアノブを回すように、手首の回転を使う振り方。
(ジャズで使う奏者が多いです。)

どちらが良い悪いではなく、自分が演奏する音楽の中でどちらが適しているのかで決めたほうが良いです。
(両方使えるようになると演奏の幅も広がるよ!)


②ポップスやロックなどをするなら??

僕は【マッチド】をオススメします!

まずは、スティックを持った状態で腕を下ろし、肘から真上に90度くらい上げます。
そのまま手の甲を天井に向けると自分から見て【 ハの字(家の屋根の形)】になっていればOKです。

レギュラーでも基本の構えはマッチドと大差なく、手の甲が上を向くか横を向くかです。

振り方を間違えて叩くと危ない!!

間違えた振り方が、腕の故障(腱鞘炎など)につながるケースは多いです。
時間をかけてゆっくりと理解して体に馴染ませることがオススメです。


①肩、肘、手首、指の流れ

イメージは "ボールを投げる" 時と僕はよく言います。
肩→肘→手首→指という筋肉の流れが似ているからです!

スティックを振る時も、同様に肩→肘→手首→指で振ると、太鼓の鳴り方が変わります。


②速いテンポにはどうしたらいい??

大きなリズムを叩く時はその振り方でも出来るんですが、、、
細かい音符になるとスピードが必要となるので、肩を上げて早いテンポを叩くなんて大変ですよね!!

そんな時は "肘→手首"、もっと細かい時は "手首→指"、もーっと早い時は "指"

というように、速さに応じて使い分けて叩けるようになるとバッチリです!

まとめ

スティックの握り方、構え方、振り方のお話をしてきましたがいかがでしたでしょうか?

歴史を辿って先代から受け継がれし奏法。
基本をしっかり理解した上で自分に合ったやり方を見つけましょう。

ドラム講師 辰巳

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