日常生活に溢れる音
一口に「パーカッション」と言っても、音が鳴るモノ全てがパーカッションなので、無限にあるということになります。
テーブルを叩くと音が鳴る。
ドアを閉めると音が鳴る。
カーテンを開けると音が鳴る。
工事の音、アラームの音、時計の秒針、風や雨音。
心落ち着くキレイな音もあれば、うるさいと感じる不快な音もあります。
日常生活はたくさんの音で溢れています。
そんな日常生活の音は、なかなか気にとめる事がないと思いますが、少し心にゆとりを持って、まずは日常生活の音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
なぜそんなことを言うかというと、パーカッション上達への近道は皆さんの「耳」がすべてだからです。
耳を育てること
レッスンをしていると
「どのあたりを叩くと良いか。」
「どんな風に叩けば良いか。」
というように「やり方」を聞かれる事が多く、皆さんとても熱心に受講してくださいます。
叩く方法を知る事もとても大事なのですが、私はそれが全てではないと考えています。
なぜなら、それ以上に自分の耳を信じて、違いのわかる耳を育てる事が上達への近道だと考えるからです。
同じ条件は無い
例としてカホンを挙げてみます。
カホンには様々なメーカーの多種類のカホンがあり、それぞれ材質が違ったり、サイズが違ったり、仕組み(スナッピーの位置や数etc...)が違ったりします。
そして何より、奏者の手の大きさ、厚さ、重さが違います。
これだけ違いがあると、先生と同じ場所を同じ手の形で叩いたとしても、同じ良い音が鳴る事はないと言っても過言ではありません。
イメージを残す
「良い音を鳴らす方法」を覚えるよりもレッスンで先生が鳴らす「良い音」を覚えて、それに自分の鳴らす音を近づける事をオススメします。
レッスンで習った事をヒントに、ただそれだけに固執せず、自分の耳を頼りにいろんな叩き方を試してみていただきたいです。
そうすると自分だけの「良い音が鳴るコツ」を見つけられるはずです。
また、ここを叩くとどんな音が鳴るだろう?と考えながらトライしていると、子供が新しいオモチャで遊ぶような感覚で練習を楽しんでいただけると思います。
そして、良い音が鳴った時は、そのイメージを残しておく事が大切です。
あとは、MY楽器を持っている方ですと、その特徴を知ってあげるということです。
MY楽器ととことん仲良しになると、より一層楽しい音楽ライフが送れることと思います。
パーカッション講師 奥山
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