黒鍵のおはなし【ピアノ】

黒鍵って何??

黒鍵とは、1オクターブの中に5つある、黒い鍵盤のことです。
※「ド」から高い「ド」までの幅(ドレミファソラシド)が1オクターブです。

黒鍵は、楽譜に、シャープ(#)やフラット(♭)の記号があるときに使用します。
フラット(♭)は、左上の黒鍵を、シャープ(#)は、右上の黒鍵を使用します。

楽譜を読む際に、シャープ(#)やフラット(♭)の記号があるとき、同じ黒鍵に、楽譜上での読み方が2つあります。
例えば、「ドのシャープ」と「レのフラット」は同じ黒鍵です。

歌やヴァイオリンなど、演奏する人が音の高さを決めていく(高さを調整できる)楽器では、例えば「ドのシャープ」と「レのフラット」では微妙に区別して異なる音を出します。
「シのシャープ」と「ド」も同様に区別をします。ピアノも、進化の過程で歌やヴァイオリンと同じように、1つの音に1つの鍵盤というように、厳密に作られた事もありましたが、あまりに複雑すぎて広まることがありませんでした。
そのため、現在のピアノは、弾きやすいように、簡略化されているのです。  

黒鍵の素材は??

従来、黒鍵の素材には黒檀(コクタン)が用いられてきました。
黒檀は、インドなど熱帯地方で生育する木材で、芯がとても硬くて工芸用の貴重な素材として重宝されています。
ピアノの黒鍵やヴァイオリンの指板などの楽器はもちろん、家具やインテリア、仏壇など様々なものに使われています。

しかし、乱伐が進んでしまったため、現在は自然保護のために特別な樹脂で作られているのがほとんど。
多くの国で保護対象となっていて、取引が制限されているそうです。

黒鍵の豆知識

バッハやモーツァルトの生きていたバロックから古典派の時代には、今とは黒鍵と白鍵が反対になっているピアノやチェンバロも作られていました。

チェンバロとは、ピアノの一代前の祖先です。
ピアノが誕生したのは300年以上前の1709年・・・。

その他、ショパンがエチュード(練習曲)Op.10 第5番「黒鍵」という、黒鍵のための、黒鍵だけで弾くピアノ曲を残しています。

黒鍵のすごいところは、それだけで音楽になること。
アジアンな音楽や、中華的な素敵な曲ができること間違いなし!

みなさんも、黒鍵を使った曲、たくさん弾いてみましょう♫

ピアノ講師 内田

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