レールの上にヴァイオリンを

こんにちは。ヴァイオリン講師の橋本です。
今回のコラムでは、レッスン中に受けた質問と普段感じていることをまとめてみましたので、ぜひ読んでみてください。

目標を明確にすること

『一日に何分ぐらい練習したらいいのでしょうか』というお声を聞きます。

どの練習でも同じだとは思いますが、これは年齢や経験年数によっても違いますし、目標によっても異なると思います。
何分間という時間設定も大切ですが、それよりはむしろ、「目標・手段」を明確にすることが何においても重要なのではないでしょうか。

例えば、今の目標が次の発表会で10分間の曲を演奏するとします。
そのために、どんな手段を使うのかはそれぞれ違うと思います。

一日24時間というのは、全ての人において同じですが、その生活のリズムは違います。
ヴァイオリン練習のために費やせる割合も優先順位も違います。

限られた時間の中で、どう工夫してどんな手段を使うかは、それぞれ違いますので、生徒さんと相談しながら一緒に練習方法を考えています。
目標は一つとは限りませんし、その都度練習の仕方を工夫する必要があります。
この目標と手段がはっきりしていれば、練習というのは本当に楽しい時間になることでしょう。

ヴァイオリンを1つの手段として

私が素晴らしいと思っていることは、習っている現在や習う前の時点では見えない事であったとしても、結果的にヴァイオリンを弾くということが、自分の「目的」のための「目標」や「手段」になるかもしれないということです。
何か結果が出てから、あとから気づかされる事もあるでしょう。

このような 目的、目標、手段という言葉を使うと大袈裟と思われる方もいるかもしれませんが、私は決してそうは思いません。
ここでは書くことは控えますが、私の目的は音楽とは関係のないことです。
しかしそのための目標や手段には、ヴァイオリンは必ず必要です。

ヴァイオリン講師にとって、生徒さんと自分の目的等をシェアすることはとても大切なことです。
講師と生徒という関係ではあっても、あまりそれにとらわれ過ぎず、生徒さんからの思いを聞きたいと思っている講師は沢山いると思います。
表面的なテクニックは個人の練習や学びが必要ですが、内面的な事に寄り添い、必要な事をアドバイスするには会話をすることから始まると考えています。

ヴァイオリンを今弾いている方は、今よりももっとヴァイオリンを材料に恐れず様々なことに飛び込み、楽器をもっと使い、そして一度目的、目標、手段を考えてみてください。

今ヴァイオリンを習おうかどうか迷っている方は、ヴァイオリンが自分にどんな影響を与えるかをイメージしてください。

一か月後、半年後、一年後とどんな事が思い浮かびますか?

ヴァイオリンを通して学んだ事は誰にも盗むことはできませんし、ヴァイオリンから様々なドラマが生まれる事も誰にも真似は出来ません。
この記事を読んで、人生のレールの上を歩く手にヴァイオリンを握っている姿が想像できる方が少しでもいてくれるのなら嬉しいです。

ヴァイオリン講師 橋本

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